現在の医療について


実際の医療現場で働く医師から現在の医療に対して言いたいことが沢山有ります。
これを周辺の意見も含め紹介する予定です。


某千葉県の医師の意見

医療費が高騰して、保険体制が見直されています。しかし、なぜ医療費がこうまで高騰してしまうのでしょうか?
保険を見直す前に医療費を安く上げる方法は無いのでしょうか?

##なぜ医療の技術は評価されないのか?

「名医」は病院では嫌われものになる。て、知ってますか?なぜなら最小の検査で病気を診断して、最小の期間で退院させてしまう。必要のない検査や薬は使わない。
これでは病院は儲かるはずが有りません。日本には甘い保険制度が有るために一向に技術の向上を目指さないのでしょう。アメリカでは患者が医者を選び、名医にはそれなりの報酬を与えるシステムが成り立っているので、「名医」は儲かり「ヤブ」は儲からないことになっているのです。実力主義のほうが節約につながるのでは。

##医療費に地域格差が有るのを知っていましたか?

毎年、都道府県別の一人当たりの医療費が発表されています。これが明らかに西高東低になっています。これは上の図式で行くと西に「ヤブ」が多くて東に「名医」が多いことになっちゃいますが、単純にそういう訳ではなくて、西に病院が多く東に少ない(北海道などは地域的な環境も有り一概には言えませんが)ことが重要ではないでしょうか。
千葉県は毎年、対人口当たりのベッド数が下から数えて1,2を争っていて、そして一人当たりの医療費も最低線です。
しかし、千葉県は重症患者が少ない、と言う話は聞いたことが有りません。
また、千葉県は保険請求のチェックがものすごく厳しいのでも有名です。
ここまで書けば私が何を言いたいのか理解していただけると思います。

##保険点数を地域別にしてみては。

ここで私の意見です。現在の医療費予算でも一人当たりの医療費を千葉県レベルにすれば現在の予算でも十分にやっていけると思います。
ここであえていろいろな理由を無視して、大義名分に「医療の技術」として、人口当たりの保険予算を一定になるように保険点数を地域ごとに変えてみてはどうでしょうか。
「日本中が名医になれば医療費も安くなる!!」と看板を掲げれば儲け主義の地域もいやとは言えないのでは。


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